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綾野教授が日本コンクリート工学会技術賞を受賞しました

公益社団法人 日本コンクリート工学会:技術賞
研究題目:尿素を用いたコンクリートのRCラーメン高架橋への適用
受賞年月日:2013年6月21日
受賞者:綾野克紀教授
受賞理由:
 コンクリート構造物のひび割れは、構造物の耐久性や水密性などを低下させる原因となることから極力低減させることが重要である。コンクリート構造物に発生する主なひび割れには、セメントの水和熱に起因する温度ひび割れおよびコンクリート内部の水分蒸発に起因する乾燥収縮ひび割れがある。従来は,それぞれの原因に対する対策として、各種材料を併用して対応していたが,品質管理やコスト増大等の課題があった。
 本技術は、新しい混和材料として尿素に着目し、コンクリートに尿素を混入することにより、尿素の吸熱反応、高い水溶性および非揮発性を活かすことで、温度ひび割れだけでなく、乾燥収縮ひび割れの低減にも効果が期待できる新しいひび割れ低減技術である。本技術は、RCラーメン高架橋に適用され、施工後に実施したひび割れ調査の結果、尿素を用いたコンクリートは普通コンクリートと比較して、施工後18か月後においてもひび割れ本数がスラブで約60%、梁で約80%と著しく抑制していることが確認され、実構造物においてその効果が実証されている。
 本技術を用いることで、コンクリートのひび割れを低減することで構造物の耐久性が向上するため維持管理費を低減することが可能となり、長期にわたる安全性を確保することが可能となる等のメリットがある。橋梁の地覆部や山岳トンネル二次覆工にも採用され、適用が拡大している。このように社会に大きく貢献できる技術であることから、日本コンクリート工学会賞(技術賞)に十分値するものと判断された。